開業の不安を乗り越えて
ー 一歩を踏み出した整骨院の挑戦

創業サポート事例|だいじゅ鍼灸整骨院 × 白河商工会議所
白河駅前で開業して今年で8年。
地域の健康を支える「だいじゅ鍼灸整骨院」には、スポーツ分野に強みを持つ確かな技術と、患者一人ひとりに寄り添う真摯な姿勢が根付いています。
開業のきっかけは、高校時代に負ったケガ。
「自分もこんなふうに人を支える仕事がしたい」との思いから、治療家の道を志した遠藤大樹さん。
物件探しのなかで出会った“創業支援”をきっかけに、白河商工会議所と伴走しながら着実に事業をかたちにしていきました。
本記事では、創業前の準備から開業後の支援、そして現在の地域活動まで、
だいじゅ鍼灸整骨院の歩みを通して、白河商工会議所の創業サポートの実例をご紹介します。
■ 高校時代のケガが将来を決めた原点に
白河市出身の遠藤大樹さんは、高校時代のバスケットボールでのケガをきっかけに整骨院の存在を知り、その道を志しました。
整形外科での勤務を通じて施術経験を積み重ねるなかで、「もっと自由な施術を、地域の方に直接届けたい」という想いが強まり、独立開業を決意しました。
■ 白河商工会議所との出会いが創業の第一歩に(2017年)
物件探しを進めるなか、白河駅前に空き店舗補助金の活用が可能な物件を見つけた遠藤さんは、創業支援を行っている白河商工会議所へ相談。
そこから、事業計画の立案や融資申請のサポートが始まりました。
「文章や数字が苦手で、自分の構想をどう“事業”として形にしていいかわからなかった。相談して、ようやく“進める道筋”が見えてきました」(遠藤さん)

■ 計画から融資、制度活用まで―商工会議所の伴走支援
白河商工会議所では、創業計画づくりを支援するとともに、金融機関への創業融資や空き店舗補助金の申請に向けて、必要な書類や資金計画の整備をサポートしました。
支援の主な内容:
- 創業計画書のブラッシュアップ
- 単価・客数・収支シミュレーションの策定
- 自費診療・保険診療のバランス整理
- 昼夜それぞれのターゲット戦略の整理
- 融資申請(日本政策金融公庫)に向けた準備
■ 2018年、だいじゅ鍼灸整骨院 開業
こうして2018年、白河駅前に「だいじゅ鍼灸整骨院」を開業。
スポーツ系の知識と技術に加え、福島県スポーツ協会認定アスレティックトレーナーの資格を活かした施術が話題を呼び、地域に根づいた整骨院として徐々に認知を広げていきました。


■ コロナ禍における対応と継続支援(2020年以降)
開業後も、白河商工会議所は必要に応じた支援を継続。
特にコロナ禍では、スポーツ大会の中止などにより来院数が減少するなどの影響があり、自由診療における価格設定や販促の見直しといった課題にも寄り添いました。
支援実績:
- 小規模事業者持続化補助金(HP・パンフレット制作)の申請支援
- 税務(確定申告等)についての継続的支援(開業〜令和2年)
- 自由診療の見直し、SNS活用、地域活動の提案 など
■ 地域の中で信頼を築く営業スタイルへ
「スポーツ専門なのでは」「鍼が怖い」といった声に対応するため、遠藤さんは地域活動や情報発信にも注力しています。
- 市のあったかサロンでの高齢者向け出張施術
- 学生大会での救護・テーピングサポート
- SNSを活用した柔らかい情報発信
- 口コミや紹介を通じた信頼関係の構築
■ 今後の展望:「施術+運動」で地域の健康づくりに貢献
遠藤さんは今後、「施術だけでなく、運動こそが“体の薬”」という信念のもと、運動療法(ピラティス・エクササイズ等)を取り入れた健康支援を強化していく方針です。
■ 創業希望者へのメッセージ
「開業前は不安なことばかりで、ついネガティブな想像ばかりしていました。でも今振り返れば、“もっと早く始めてもよかった”と思うくらいです。
今ではお客様からの“ありがとう”の声が、本当に大きな力になっています。
失敗を恐れすぎず、一歩を踏み出すことが何より大事だと思います。」
店舗情報
だいじゅ鍼灸整骨院
- 住所
- 〒961-0908 福島県白河市大手町3-8レジデンス楽市I 103
- 電話
- 0248-21-5685
- 営業時間
- 平日 9:00~20:00/土曜 9:00~17:00
- 休診日
- 日曜日・祝日
- ホームページ
- https://www.daiju-hari-seikotsu-shirakawa.com/
- 駐車場
- 完備
※掲載情報は取材時点のものです。最新情報は店舗SNS等でご確認ください。